2012年11月16日

戦後史の正体

書籍    戦後史の正体
著者   孫崎 享
オススメ度 ★★★★★
テーマ   歴史・政治
概要    戦後史を日米関係を軸に振り返る
読書期間  2012年11月3~6日
感想    
著者は外交官でこれまで外交の最前線にいた人物。これまで、戦後史に触れた本は多くあったが、ここまで赤裸々に、かつ高校生でも分かるように解説した本は無かったと思う。
原爆を2つも落とされ、全国に絨毯爆撃をされ、300万人以上も殺されているのに、なぜアメリカ好きが多いのか、非常に腑に落ちた。戦後、なぜ日本が劇的な経済発展を遂げられたのか、今ホットな領土問題とか、中国が反日なのに、台湾が親日な理由まで、すべて明快に解き明かしている。ここまで書いて作者の今後は大丈夫なのか、と少し心配になるくらい。また、太平洋戦争以降の歴史を学校でほとんど勉強しない理由も分かった。まぁこれでは周辺諸国から日本人は歴史を知らない、と揶揄されても仕方ないな、と。縄文土器と弥生土器の見分け方とかどうでもいいので、歴史の半分の時間は明治維新以降に当てるべきだと思う。まぁ、それができない理由も同時に分かるんだけども。





Posted by たじぃ at 00:28│Comments(0)政治
 
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